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ドル円は急落 財務省の介入観測=NY為替概況

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ドル円は急落 財務省の介入観測=NY為替概況

 きょうのドル円は急落。休日上げ早朝のアジア時間に160円台を瞬間的につける場面が見られたが、大型連休で東京勢が休みの中、ドル円は断続的に下落し、一時154円台まで急落する場面が見られた。先週のあまりに急ピッチな上げに、さすがに高値警戒感も出ており、何かをきっかけに下げ易い状況にはあった。NY時間に入って156円台に下げ渋ったものの、上値追いの動きは一旦止まっている。

 財務省の介入観測が出ており、一部報道では介入を実施したと伝えていたが、有無は定かではない。明日30日の夜に財務省から介入実績を示す外国為替平衡操作が公表されるが、今回は3月28日ー4月25日分までで、本日分については5月31日の公表になる。市場と財務省の心理戦の中、それもそれで思惑となるのであろう。

 財務省が介入したと仮定すれば、水曜日のFOMCの結果発表を前に現段階で160円は許容しない姿勢に布石を打ったのかもしれない。

 ユーロドルはNY時間にかけて伸び悩む動きを見せ、一時1.06ドル台に下落する場面も見られた。しかし、底堅さも維持しており、本日の21日線に顔合わせしている。今月中旬以降リバウンド相場の気配が出ているものの、なお上値に慎重な雰囲気も見られている。

 本日はドイツの4月の消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていたが、前年比2.4%と予想を若干上回っていた。とは言え、着実に2%目標に接近している。しかし一部からは、ドイツのHICPはECBの仕事を複雑にする可能性があるとの指摘が出ている。

 エネルギー価格の低下が弱まり、食品インフレが再び上昇に転じる中、ドイツ経済の回復とサプライチェーンの混乱が今後インフレを押し上げるリスクがあるという。ECBの2%目標到達は容易ではなく、インフレは2%へ一直線に低下というよりは、2-3%の間での推移がしばらく続くと見ているようだ。

*ドイツ消費者物価指数(速報)(4月)21:00
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)

*調和消費者物価指数(HICP)
結果 0.6%
予想 0.7% 前回 0.6%(前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)

 ポンドドルは買い戻しが続き、一時1.2570ドル付近まで上昇。200日線を回復している。一部からは、英中銀の利下げはまだ遠そうとの声も出ているようだ。完全雇用と長引くインフレ圧力の中、英経済は昨年後半のリセッション(景気後退)から回復が見込まれており、英中銀は金利を相対的に高水準に維持し、最近のポンド高を継続させる可能性が高いという。先週の4月PMIのポジティブ・サプライズも英中銀の9月までの利下げの可能性をさらに低くしたとしている。

 短期金融市場では8月利下げの見方がまだ優勢だが、年内は緩やかなペースで利下げに留まる見通しだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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