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ECBがFRBとデカップリングして利下げを進めることはないとの指摘=NY為替

為替 

 きょうのユーロドルはNY時間に入って再び戻り売りに押されている。ウィリアムズNY連銀総裁の「利上げは基本シナリオでないが、指標が正当化するならあり得る。利下げの緊急性は感じていない」との発言に為替市場はドル高の反応が見られており、ユーロドルの上値を圧迫している。ロンドン時間に1.0690ドル付近まで買い戻され、1.07ドル台回復を試す動きも見られていたものの、上値を抑えられている。きょうも複数のECB理事の発言が伝わっていたが、6月利下げでコンセンサスを固めているようだ。

 一方、6月に利下げを開始するものの、その後は市場が期待しているほどのペースで利下げを実施できないのではとの見方も出ている。理由はFRBの利下げの遅延で、ECBがFRBとデカップリングして利下げを進めることはないと主張している。本日はホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっていたが、「FRBが利下げを躊躇すれば、ECBの利下げ幅は制限される」と述べていた。その場合、今年のECBの利下げは限定的なものに留まるという。

EUR/USD 1.0661 EUR/JPY 164.79 EUR/GBP 0.8555

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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