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ドル円はじりじりと買い戻しが続き、155円台に再浮上=NY為替概況

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ドル円はじりじりと買い戻しが続き、155円台に再浮上=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はじりじりと買い戻しが続く中で155円台に再浮上し、155.65円付近まで戻した。ドル買い戻しが優勢な中で、米国債利回りも上昇しており、ドル円も下値がサポートされている。先週のFOMCや米雇用統計を受けて、FRBの年内利下げ期待が復活しているが、FOMC明けのFRB幹部の発言は比較的タカ派な内容が多く見受けられ、若干の見直しの動きが出ているようだ。ただ、全般的には来週のインフレ指標を待ちたい雰囲気に入って来ている。

 ドル円については、介入観測に伴う先週の160円台前半から151円台後半への急落の38.2%戻しが155円ちょうど付近に来ており、その水準を回復している。50%戻しが156円ちょうど付近にあるが、その水準を試しそうな雰囲気が出ている。ただし、再度160円を積極的に目指そうという勢いはいまのところない。

 きょうのユーロドルはNY時間に入って下げが一服し、1.07ドル台での推移が続いた。ただ、本日1.0795ドル付近に来ている200日線の下での推移は続いており、上値は軽くはなさそうだ。

 ドイツの製造業は受注が依然として低迷しており、年後半に緩やかな回復を見せる前に、今後数カ月は弱含みで推移するとの見方がエコノミストから出ている。この日は3月の鉱工業生産が発表になっていたが、0.4%の減少となっていた。エネルギーと建設部門を除いた製造業の生産が減少したことが要因。一方、建設業の生産高は比較的穏やかな天候に恵まれたこともあって意外に増加していた。

 しかし、製造業と伴に建設業も今後後退が懸念されており、それは今後数カ月のドイツ経済の成長を鈍化させ、第2四半期の拡大を妨げると指摘している。ただ、Ifoの景況感指数など一部のセンチメント系の指標は最近回復の兆候が出ており、夏以降は緩やかに回復する可能性があるという。

 きょうのポンドドルはロンドン時間に1.2470ドル付近まで下落し、21日線を下回っていたものの、NY時間かけて1.25ドルちょうど付近まで買い戻された。ただ、1.25ドル台半ばに来ている200日線は強い上値抵抗となっており、なおリバウンド相場の流れにはあるものの、次第に上値が重くなっている気配も出てきている。市場では英中銀が早期利下げに踏み切るのではとの観測が出ていることもポンドの上値を重くしているようだ。

 その意味でも明日の英中銀金融政策委員会(MPC)は注目となる。政策金利は据え置きが確実視されており、注目は委員の投票行動や声明、ベイリー総裁の会見などになる。また、今回は四半期経済見通しも公表され、インフレ見通しが下方修正されるのではとの見方も出ている。

 市場では8月の利下げ開始がコンセンサスとなっているが、一部からはECBに歩調を合わせて6月の利下げ開始と見方も浮上している。短期金融市場での6月利下げの確率は45%程度で織り込まれている状況。明日のMPCで6月利下げのヒントが示唆されるようであれば、ポンドにとってはネガティブ・サプライズとなりそうだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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