ドル円１５４．５０付近に戻す、根強い円安圧力＝ロンドン為替

ドル円１５４．５０付近に戻す、根強い円安圧力＝ロンドン為替

　ロンドン序盤、円相場が神経質に上下動している。ドル円は東京午後に154.65近辺まで買われたあと、ロンドン序盤にかけて一時153.98近辺まで反落した。その後再び買いが盛り返しており154.50近辺に上昇する動き。

　先週末の米雇用統計後に151.86レベルまで急落したあとは、買戻しの流れが続いている。先週末に153円付近まで反発。週明けには154円付近へ一時上昇。本日は東京朝方の153.86レベルを安値に買われている。円安は日米金利が依然として開いていることが背景になっている。

　昨日はイエレン米財務長官が「為替介入はまれであるべき」と述べた。これに対して本日、神田財務官は口をつぐんだ。一方、ロンドン朝方には十倉経団連会長が「ドル円の１５０円上回る水準は行き過ぎ」「仮に介入したとすれば、非常に良いタイミングだった」などと発言。そして、先ほどには植田日銀総裁が総理と定期的に意見交換し、「円安、今後基調的物価情勢にどういう影響か見ていく」「最近の円安を政策運営上、十分注視していく」などと述べている。

　市場は為替介入関連の思惑で様々な発言に神経質な反応をみせていたようだ。

USD/JPY　154.52　EUR/JPY　166.27　GBP/JPY　193.72　AUD/JPY　101.93